平安時代創業の茶屋でいただく 上等抹茶「満天」と ほうじ茶パフェ
今回は 宇治市にある『お茶の通圓(つうえん)』にやってきました。
(平等院(鳳凰堂)の藤 開花状況 ~2022年4月18日~の記事の続きになります。)
「お抹茶」と「ほうじ茶を使用したスイーツ」を実食。そのお味は…?
値段やお店の雰囲気などもご紹介します。
お茶の通圓(つうえん)とは
『お茶の通圓』は、宇治橋の東詰めにあるお茶屋さん。写真中央の大きい松の木がある辺りの建物がそれです。
なんと、『通圓』は平安時代に創業…!
宇治橋の橋守「通円」が 橋の長久祈願と 橋を渡る旅人の無病息災を願い、茶をふるまったのが始まりだそうです。
足利義政・豊臣秀吉・徳川家康を始め諸大名も『通圓』を訪れたことが記録に残っているとか…!
現在の建物も歴史が深く、寛文十二年(1672年)に建てられた江戸時代の町家の遺構を残す建物だそう。
人々が出入りしやすいように 庇(ひさし)を深くし、広い間口は柱を少なくした 江戸時代初期の建築方法で建てられていると言います。
通圓「お茶屋の茶房」
今回は そんな歴史ある茶舗『通圓』の茶房で、お抹茶や茶菓子、お茶のスイーツをいただきたいと思います。
店内へ入り、左手に進むと『お茶屋の茶房』がありました。
お茶販売所には 数百年前の茶壺
ちなみに、お店の右側はお茶の販売所となっており、お茶やティーバッグ、グリーンティー、茶菓子が販売されています。
そして、レジの奥には 数百年を経た茶壺や 初代通円の木像が飾られています。
なんと茶釜は約800年前のものとか…!
茶房に来た際にはチェックしてみて下さい。
茶房 店内へ
さて、今回の目的 茶房(甘味処)へ入りました。
店内は落ち着いた色合いでまとめられており、趣のある内装。
また、懐かしさを感じるような 心が落ち着く雰囲気でもあります。
床の擦れ具合や 壁・席間の格子が素敵です。
席は6人掛けテーブルが3卓ほど、4人掛けテーブルが2卓ほど、2人掛けテーブルが1卓ありました。
今回は平日だったので大きい6人掛けテーブルへ。
窓の外の宇治川を眺めながら食事することができます。
メニュー
お茶やパフェ、茶団子、ソフトクリーム、茶そばなどがあります。
ぜひとも〈春限定メニュー〉のパフェが食べたかったのですが…残念ながらパフェは取扱い休止中でした。もう少し早い時期に行くと食べられたのでしょうか…。
⇩クリックで拡大できます
ちなみに、〈夏限定メニュー〉は
・宇治金時氷
・いなか金時氷
・みぞれ金時氷
・宇治白川氷
があるそうですよ。(公式ホームページより)
今回は
・上抹茶とお菓子
・ほうじ茶サンデーを注文しました。
そのお味は…
上抹茶とお菓子
「上抹茶とお菓子」のセットです。
上抹茶は宇治抹茶「満天」を使用。
30g缶入 4,000円(+税)と通圓の抹茶で2番目に上等な高級抹茶です。
お菓子は8種類(メニュー画像参照)から選べ、私は「茶団子」を選びました。
また、お干菓子もついています。
まずは茶団子をいただくと…お茶の味が濃く、自然な甘さで美味しい。
以前どこかで食べた茶団子は柔らかくネチョとしていたのですが、こちらは程よい弾力があり食べやすかったです。
お干菓子は寒氷。
涼しげでキラキラ宝石のよう。こちらも思ったより甘さ控えめでした。
そして、お茶をいただくと…当然のことながらとても美味しい!
苦みと同時に舌の奥に届く旨み、そして上品な香りが舞うように広がります。
作法は気にせず、ゆっくりいただきました。
ほうじ茶サンデー
続いて ほうじ茶アイス・ほうじ茶パウダー・栗・コーンフレーク・あんこ・生クリーム・寒天ゼリーを使用した「ほうじ茶サンデー」を実食。
ほうじ茶アイスも、ほうじ茶の味を生かした程よい甘さのアイス。
ただ、思ったより ほうじ茶の味が強くない…それは “ほうじ茶風味の添加物” を使用せず、本物のほうじ茶を使用しているからかも知れません。
余計な渋みが無く、自然で上品なお味です。
そして、その上品なお味とは裏腹に ボリューミーです!
アイスはもちろん、あんこ・生クリームもしっかり詰まっています。観光地でこの量でこの値段は かなりおトク。
まとめ
今回は宇治橋の東詰めにあるお茶屋『通圓(つうえん)』で 「上抹茶とお菓子のセット」と「ほうじ茶サンデー」をいただきました。
流行に媚びず 伝統を大切にした建物や眺めが素敵でした。
食事処としても甘味処としても利用可能なので、宇治に来た際はぜひ試してみて下さい。
通圓(つうえん)宇治本店 基本情報
アクセス:
・京阪宇治線「宇治駅」より 徒歩約2分
・JR奈良線「宇治駅」より 徒歩約7分
・宇治橋東詰め
営業時間:9:30~17:30
定休日:なし
公式HP: [TSUEN TEA] 宇治茶の老舗・通圓