京都市右京区は吉田神社の2023年節分祭〈追儺式(鬼やらい神事)〉の様子をお伝えします。
2023年2月2日、祇園さんの節分祭のあと 吉田神社の節分祭へやって来ました。
3年ぶりに行われる追儺式(ついなしき・鬼やらい神事)を観たいと思います。
今年の追儺式はコロナ感染防止策として混雑回避のために追儺式の時間は発表されませんでした。
しかし、例年18時に行われるため今年も18時と予想。2時間前の16時に到着しました。
すでに露店がたくさん出ていて多くの人で賑わっています。
16時15分ごろ、追儺式が行われる拝殿の前に到着。
唯一、一般の参拝客が観覧できる西側にはアマチュアカメラマンがすでに場所取りをしています。
1時間45分前に並び始めても前から3番目でした…。
さて、前から3列目でどれくらい見える(撮れる)でしょうか。
やはり、最前列で観たければ2時間以上前に並ぶ必要がありますね。
上の写真を見ると分かるように、雪が残っているくらい寒い中 約2時間並びました。
全身にカイロを貼りまくったのでなんとか耐えることができましたが、熱い飲み物もあるとなお良かったな…と思います。
開始時間が近づくと境内にはどんどんと人が集まって来ました。かなり密集していて、事故にならないように神社関係者の方や消防、警察も緊張した面持ち。
17時30分頃、観覧の注意事項、追儺式の説明(放送)が始まりました。
中学生くらいなら何となく理解できるくらい、詳しく分かりやすく説明されていたので面白かったです。
この時点で遠くに鬼の「ウォー!」という雄叫びが聞こえています。
思った以上に怖い…
15時45分ごろ、桃弓・葦矢を持った上卿以下殿上人が登場。
続いて、黄金四つ目の仮面・玄衣朱裳を着た方相氏(ほうそうし)と子(しんし)が登場。
17時55分ごろ、お祓いがされます。
そして18時オンタイム、唸り声をあげながら3色の鬼が登場。
参拝客も盛り上がります。
まずは、世の中の諸々の怒りを表す赤鬼。
めっちゃ怒ってます。
続いて、世の中の諸々の悲しみを表す青鬼。
膝から崩れ落ちる姿から絶望感が伝わってきます。なんだか可哀そう。
最後は世の中の諸々の苦しみを表す黄鬼。
こちらも足取りが重く、耐え切れない何かを背負っている様子。
「ヴォ~!」と金棒を振り回して威嚇する鬼たち。
それを四つ目の面を被った方相氏が矛と盾で倒しにかかります。
後ろから応援するように子どもたちも「おー!」と戦います。
境内の盛り上がりもピークに!
最後は殿上人が矢を放ち鬼を追い払います。
直接 鬼たちにに当てるわけではありませんが、とどめを刺され弱りきった鬼たちは退散して行きました。
と、写真で見ると行事の様子がしっかり見えたように思われますが…
身長が低い私は見えたり、見えなかったり…。
しかし、鬼が近くまで来るとよく見えて迫力を感じました。
行事の説明も丁寧で分かりやすく、追儺式(鬼やらい神事)の知識がほとんどない私でも楽しめました。
★吉田神社 節分祭 追儺式(鬼やらい神事)の動画はInstagramにアップしています。
この投稿をInstagramで見る
追儺式を観た後は本殿や大元宮を参拝して帰ろうと思っていたのですが、混雑がひどく坂道になっている境内にいるのが怖いと感じたので退散しました。
(もちろん警備がしっかり配置されていて事故防止対策は厳重にされていました)
吉田神社 基本情報
アクセス
・京阪電車 京阪本線「出町柳駅」2番出口より 徒歩約20分
・京都市バス「京大正門前」停留所より 徒歩約5分