京都市北区にございます、上賀茂神社にて行われた賀茂競馬足汰式を観覧して来ました。
先達て行われた賀茂競馬足汰式に続いて観覧してきました。
藤森神社の藤森祭が同日開催で迷いましたが賀茂競馬にしました。
正式名称は競馬会神事と書いて[クラベウマエシンジ]。
観覧後は大田神社の杜若(カキツバタ)を見に行きました。(記事はコチラ)
会場を大まかに説明しますと、水色マーカーが有料¥1000エリア、赤マーカーを馬が走り、灰マーカーは神主始め神職、紫マーカーが有料¥500エリア、黄マーカーが外幣殿、桃マーカーが審判役が乗る櫓や結果を聞く場所です。
有料エリア¥1000はパンフレット付きなのと西日を避けれるための価格差のようです。テントありの着席観賞席と立ち見エリアがあります。
有料エリア¥500は前方に6列ほどのベンチがあり座っての観覧、後ろは立ち見です。
無銭勢は有料エリア¥500の後ろの青マーカーで立ち見します。
有料¥1000エリアの南側はアナウンス席などがあり、西側は幕で道路と区切られているので無銭観覧は東側の青マーカーエリアからしか見れません。
以前は無料で間際まで行けたようですが、開催・継続のための費用捻出のために有料化された模様です。
足汰式では無銭エリアでも良く見えましたが、本番は人が多くて見にくかったです…。
行事は足汰式と同じく神事から始まります。
北神饌所(庁屋)にて杯を交わしたり、ならの小川で清めたりします。
足汰式と違い舞楽衣装を纏っています。
左方が打毬(たぎゅう)・赤、右方が狛鉾(こまぼこ)・黒です。
日差しが強く、とにかく暑かったので、多くの人は日陰で休んでいました。
人が少ないうちに場内を観察。
審判役が昇る櫓は結構作りが粗い気がします。
太鼓は良い感じに風合いが出てますね。
前に鉾が立てられた小屋のようなところへ神職が入って観賞します。
混み具合としましては13:00頃だとまだ無銭エリアの最前が開いてます。
13:15頃には埋まってきました。
一の鳥居外で日形乗り 月形乗り等の賀茂競馬独特の儀式をした後、境内に入ります。
その際、神職が途中まで迎えに行き、合流し、陰陽師のお祓いを受けて進みます。
乗尻(騎手)は上述の通り舞楽衣装です。
鞭は黒い神事用と乗馬用の竹っぽいモノの2種類あるため、鞭持ち(近隣の小学生ボランティア)を同伴しています。
馬や乗尻を間近で見れます。
奥が美作国倭文庄で、豪華な馬装を施されています。
ここまで、13:30頃の混み具合はこんな感じです。
有料エリアの座席も埋まり始めた感じです。
地元の小学生が警護役として馬場の確認をします。これも伝統に則ったものです。
その後、乗尻が馬場を九回曲がりながらゆっくりと歩く、九折南下というもので馬場の確認です。
神職の前で足踏(あぶみ)を外してお辞儀します。
足汰式と同じく、美作国倭文庄(ミマサカノクニシドリノショウ)と加賀国金津庄(カガノクニカナヅノショウ)が最初に走るのは決まっていて、左方の倭文庄が勝つのも決まっています。
左方が勝つとその年は豊作になると言われており、そのためです。
倭文庄は少し先に走り出し、体を180°回転させて真後ろに向けて金津庄を挑発するように埒から顔を出す、走り出した金津庄はそれに応えるように真っ直ぐ前に向けて鞭を指して駆け抜ける一連の流れが定番となっています。
倭文庄の走り出しは結構いきなりです。
2番目の番からは真剣勝負となり、前の勝負で勝った方が少し前からスタートし、負けた方は少し後ろからスタートします。
つまり、最初の番は美作国倭文庄が勝つので2番目は左方からスタートです。
基本的に1馬身差からスタートし、勝負の楓地点でその差が縮まっているかどうかで勝敗が決着します。
櫓に乗った審判役が勝敗を判断します。
走り終えると、馬に乗ったまま「今の勝負、いかがでござる」と伺い「お勝ちで
ござる」もしくは「お負けでござる」、引き分けの場合は「持(じ)でござる」と判定を聞き、勝った場合は禄絹を鞭で受け取り頭上で回します。
負けた方はそのまま下馬します。
勝った方は下馬したあと神職の方へ行き、刀を外し、祝いの反物を肩にかけられ挨拶します。
引き分けの場合は両方とも勝ちの作法をします。
以下、各番の走り(左方-右方)。
能登国土田庄-阿波国福田庄は持。
“上賀茂神社・賀茂競馬~2018年5月5日~” への2件の返信