縣(あがた)神社大幣神事に行ってきました~2018年6月8日~

京都府宇治市にございます縣神社(あがた神社)で2018年6月8日に行われた大幣神事を見に行ってきました。

大幣神事と書いて[タイヘイシンジ]です。

毎年あがた祭の2日後、6月8日の午前中に行われます。

1000年くらいの歴史があるとかないとか…。

あがた祭は雨が降っていたので行かなかったのですが、三室戸寺の紫陽花を見に行ったついでに見てきました。(三室戸寺アジサイの記事はコチラ)

祇園からは車で30分ちょいくらいでしょうか。

10:00過ぎに着くと神事が始まっていました。

装束はこんな感じ。

境内には馬が待機しています。

子どもたちも装束を身に纏ってスタンバイです。

こちらが主役的ポジションの騎馬神人[キバシンジン]です。

地元の人曰く、毎年女性らしいです。

10:30くらいから行列が練り歩きます。

ルートは、まずは境内西のあがた通を北上し、宇治橋西詰めへ。

そこから府道15号を通って宇治神社御旅所付近・一ノ坂で馬馳の儀、東へ進み縣神社に戻り、クライマックスで再びあがた通を北上し宇治橋まで、という流れです。

とりあえずは馬馳の儀までの行列のルートです。青丸付近で馬馳の儀が行われます。

Googleマップ埋め込みだと経路が上手い事再現できなかったので手書きです。

 

こちらが傘御幣(大幣[オオヌサ])です。

簡単に言えば、この大幣に町内の厄を集めて宇治川にぶん投げる行事です。





見頃を迎えた花菖蒲を持った巫女さんも参加しています。

篠田○○似、黒川智花似のかわいらしいお嬢さんがカメラを持ったおっちゃんたちを虜にしていました。

太鼓が先導してるのですが雨が強くなったためぶっちぎって先にカバーをかけます。

こちらも宇治橋西詰め公衆トイレの軒下に避難します。

交差点で回る大幣。

ビルの上から観覧する方もいます。

府道15号を通って宇治神社御旅所へ。

行列に囲まれる佐川急便。

騎馬神人の頭や大幣から落ちた紙を人々が持って帰るのですが、玄関に置いとくと厄払いの効果があるそうです。

竹ごとゲットする強者もいます。

練り歩きながら所々で大幣の根本を地面にカツッと当てると同時に拍子木を鳴らすのですが、意味はよくわかりません。

中村藤吉本店の前やら何ヶ所かでやっていましたが前触れなく急にやるので、その度に馬が驚いていたのが少しかわいそうでした。

行事を通して終始馬は戸惑っている様子でした…。

一頭だけだったので不安だったのでしょうか。

中村藤吉本店前で小休憩したのちさらに西進します。

祭関係者に中村藤吉から飲み物の差し入れがあり、例に倣って関係者だけかぁと思っていると、関係者に配り終えたら一般人にも配っていました

これは素晴らしい心意気!助かります。

グリーンティーを頂きました。美味しかったです。

近所の店にも配りに行っていました。

気前が良いですね。

 

まもなく宇治神社御旅所前に到着。

一息ついてから馬馳の儀[マバセノギ]が始まります。




道を閉鎖して馬を走らせます。

ちょうど封鎖されて引き返すどんまいな高校生たちも。

交差点を超えてかなり遠くの方まで4往復します。

不安に駆られている様子の馬がようやく走り出しますが、脇道に入ってしまうハプニング。

地元のおばちゃん曰く「こんなん初めてやなぁ」とのこと。

コースに復帰して帰ってきますが騎馬神人の頭のアレが吹っ飛んでいます。

よく見ると、まあ茶髪はともかくとして、大きいピアスをしていて手にはタフグリップ(運送屋とかが使う滑り止め付き手袋)というなんとも現代的なところも。

結構にこやかで緩めの雰囲気です。

お馬さん脱糞。

雨が降ったこともあり路面が滑るようで、その点も馬の不安感を煽ったようです。

なんとか無事に4往復終わり、御旅所付近でまた少し休憩です。

体育座りの子どもたちが愛くるしい。

頭のアレを再装着。

東へ進み縣神社へ戻ります。

ずっと馬と巫女さんの間くらいを歩いていたのですが、ちょくちょく臭いにおいが漂ってきて「宇治ってくさいんやなぁ…」と思っていたのですが、フッと気づきました。

臭いの正体はこのバケツ、馬糞でした。

休憩しても馬は落ち着きません。

馬の汗とか涎とかこんなもんなんでしょうか。

そんなことを考えていたら縣神社に戻りました。

ここからクライマックスです。

交差点で大幣を5回転させたあと引っ張りながら全速力であがた通を北上し宇治川へぶん投げます

それを騎馬神人が後ろから追いかけて見届ける形です。

普通に装束を来た人がスマホで撮ってるという…。

当然ですが縣神社で出るのを見ていたら宇治川へのぶん投げは見られません。

歩いていると騎馬神人が颯爽と駆け戻ってきた後、男たちは歩いて帰ってきていました。

おそらくここらへんからぶん投げられたでしょうが、着いた頃には跡形もないです。

以上で終了となり、この時点で12時前でした。

全体的に歴史はあるようですが和気あいあいとした緩めの行事でした。

このあとはすぐ近くにある三室戸寺の紫陽花を見に行きました。

関連記事:三室戸寺の紫陽花レポートコチラ







 

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