京都市左京区にございます、下鴨神社にて行われた流鏑馬神事を観覧してきました。
毎年5月3日に行われ、13:00頃から神事が始まり、大体14:00頃から流鏑馬が行われます。
日本書紀に457年に騁射(うまゆみ)を行ったとの記述があり、かなり古くから行われていた行事です。
時折、禁止令が出されることがあり、1502~1693、1870~1972の中断期間を経て1973年に復活し、今に続いています。
葵祭の前に神様の通り道を清める意味合いがあるそうです。
鴨川沿いを歩いて行きました。
ここらへん(鴨川デルタ界隈)はトンビが多いので要注意です。
境内入ってすぐ左が馬場です。
↓赤マーカーエリアで流鏑馬が行われます。
西側に的が立っており、400m程の馬場、そして埒(らち)と呼ばれる柵で隔てられた東側に有料観覧席(パンフレット付き)¥2000が3列ほどあり、その後ろが無銭立ち見エリア、少し空いて高台にも有料観覧席です。
有料席の券は当日12:00からの販売ですが1時間以上前から行列です。
システムは、1の的・2の的・3の的、各的の前のエリアの入場券といった感じで座席指定券ではないです。
有料エリアでも良い場所で見たければ座席を確保する必要があります。
流鏑馬に先立って神事が行われますが、境内に到着したころには人がかなり多く、場所を確保するために馬場へ向かいました。
13:00前の時点で既に境内には人が溢れています。
的は3つあり、3の的が一番スピードが出て盛り上がります。
報道陣のカメラも3の的付近に集まります。
1・2の的付近は13:00時点で立ち見は3列ほどキープされておりました。
3の的付近はやはり5・6列ほど並んでしまっていますね…。
前列の方は背の高い外国人観光客も多いので身長170cm以下はもう厳しいかもしれません。
前列を確保するために10:00頃くらいからキープする方もいるそうです。
ベストショットを虎視眈々と狙う報道陣。
馬が入場します。
13:15頃にはこの混み具合
ちなみに、↑の写真左手の少し高くなっている位置にも有料観覧席が設けられていますが、流鏑馬が始まると前(無銭エリアと高台有料エリアの間)で脚立を使って撮影するテレビ関係者や個人がいますのであまりよく見れないかもしれません。
やはり有料エリアに入るなら無銭エリアの前が良いと思います。
馬が行ったり来たりします。
13:45ごろにはもう身動きが取れないほどの混みようです。
豪華な馬者が入場。
射手が入場したり、的が取り付けられます。
予定時刻の14:00を過ぎても一向に始まる気配がありません。
この間、神事が長引いている旨や、歴史や小ネタをおっちゃんが放送席からアナウンスしていますが、観客も次第に飽きてきて「もうええて…」「いつ始まるんやな?」「腰痛い」的な会話が耳に入ってきます。
あちこちで子どもの鳴き声が上がり始めます。
木陰になっているので涼しいのが救いでしたが、人が密集しているので正直けっこうしんどいです。
14:30、ようやく始まります!
急に始まります。
何せ見通しが悪いので「入りました。1の的的中。2の的的中。」というおっちゃんのアナウンスの後、馬の足音が聞こえたと思ったら一瞬で射抜いて走り去ります!
観衆も迫力に大歓声です。
長時間の待機で鬱憤が溜まった反動なのか、謎の一体感と盛り上がりがすごいです。
最初の3人は公家装束で行いますが、全国でも下鴨神社だけだそうです。
最初の3人は神事、それ以降は奉納行事とのこでした。
4人目以降の武家の狩装束と比べて、公家装束は射にくいので的が大きめになっています。
4人目は高校生とアナウンスがありましたが、後に訂正が入り、中学生3年生とのこと。
何と3つの的すべてに当てる皆中!
観衆も見事な技量に感嘆していました。
18人いるのですが、最初の3人が終わると離脱する人も多く、最後の方になるとだいぶ楽に見れます。
流鏑馬では、参加資格は制限がない模様で、(流鏑馬経験者ならば)誰でもなれますとのアナウンスがありました。
最近ではスポーツ流鏑馬なるものがありますので、そちらで経験を積んで応募すれば射手になれるかもしれません。
女性や外国人の射手も居て参加者の年齢層も多様です。
この点、社家の一族のみが乗尻(騎手)となれる上賀茂神社の賀茂競馬とは違いますね。
↓流鏑馬の動画
1.2.3番手
4番手
5.6.7.8.9番手
10.11.12.13.14番手
11.12.13.14.15番手
16.17.18番手
結果は…
- ○○○
- ○×○(オーストラリア人のマイケルさん)
- ×○×
- ○○○(中学3年生のツツイさん)
- ○○×
- ×○○(俳優でラストサムライに出演したフジイさん)
- ×××(ツジさん)
- ××○(オオクラさん)
- ××○
- ○○×
- ×××(フランス人のジャンさん)
- ○○○(テラオカさん)
- ○×○(女性の射手)
- ○○○(イノタニさん)
- ○×○(京都在住のタカバヤシさん)
- ○○○(オガサワラさん)
- ○×○(オノさん)
- ○○×(カモガワさん)
何となく記録を取ってみました。
3つすべての的を当てる皆中は5人でした。
1・3の的は同率の12本的中、意外なことに2の的が10本で的中率が一番低いです。
全体の的中率は62%程と思ったより高いです。
馬が遅すぎると上下運動が激しく、速すぎると矢を番えることが出来ないとのことでした。
15:30頃に終了。
射抜かれた的は縁起物として¥3000で、矢は¥30000で販売されます。
全ての人が射終えると、鳥居の方へ集まりますので待っていたら間近で馬や射手を見られます。
有料席は来年から¥2500に値上げとのことでした…。
迫力が合って楽しめるのですが、全体的にしんどいです。
とにかく人が多くて見にくいです。
順番が進むにつれて人は少なくなるので、見るだけなら後半は見やすいです。
しかし、最初と最後の3人ずつが上級者とのことなので綺麗に射抜く姿を見られる可能性が高く、盛り上がりと熱量はかなりのモノがありますので、やはり最初は見逃せませんね。
脚立を持参して少し後ろから観覧した方が良かったかなと感じました。
早めに有料席に入って座って良い場所を確保するのもアリかなという気もします。